現代アートが、むかつくと言われる理由

◆作品が「美しさ」よりも独創性、衝撃、皮肉や歴史的背景、思想を

重視し、前知識がないと理解しにくい。

◆便器にサインをしただけ紙に切り込みを入れただけ、線を引いただけ

のような技巧的美しさ、デッサン力といった従来の美を否定しアートの

定義自体を問いかけるため理解できず不快に感じるケース。

◆ゴミに見える作品に高値がつく。単色のキャンバスや、単に線が

引いてあるだけの作品を見て、自分でも描けそう、「これに何億円もの

価値があるのか?」と感じ、技術的な努力が欠如している

ように見えることが反感につながっている。

◆そもそも鑑賞者が作品を観てイライラし怒りや疑問を感じ不快感や

問題提起を促し議論や対話をすることを目的としている。

◆解説を読まないとわからない。

作品、作家、作品の原材料、美術史における作品の文脈など。

◆常識を揺さぶる。

既存の政治、社会、芸術の定義を批判したり、壊したりする

ことを目的とする場合があり見る側に不快、理解不能。

◆作品の「質」、歴史的な重要性や希少性、マーケットの流行によって

価格が決まると言われているが「金銭的価値と見た目のギャップ」で

多くの人にとって「騙されているような不快感」になっています。

現代アートが好まれる反面、くだらないと思われ嫌われる理由

●アートは難しい言葉を使い批判的視点を提示するが社会問題を解決しない。

そのため無用の長物と思われている。

●入門書があっても相変わらず現代アートを理解するのが難しい。

●材料費が安価で加工や技術がない作品でもアートと認められると、

高額で取引される実態。

●他の社会活動と同じなのに支援を受ける点。

現代アートは、なぜ高額なのか?

作品に懸けられた労力

〇その作品を作るまでにどれぐらい時間、費用、労力、試行錯誤、情熱が、

かかっているか考えてみる。

実際、作家+大勢の人手で制作されている作品も多い。

〇その作品が作られた目的を知る。

それはアーティストの意図と時代背景を知ることです。

表面的な美しさや技術ではなく、作品が社会に対して「どのような目的で作られたのか?」

「どのような影響を与えたのか?」ということが高額になる理由のようです。

〇作品の公開方法を工夫している。

事前告知で期待を高め公開日時を明示して熱量を一気に上げる。

YouTubeのプレミア公開予約やSNSでの時間告知などを活用し、

単なる情報提示ではなく「待ち時間」を演出することで注目度を

最大化する手法。

資産価値としてのアート

〇アートは株や金よりも1番乱高下が少ない、安定した資産になる

という考え方がある。(お金持ちたちがアートで資産形成をする理由) 

インカムゲイン、優待券、配当などは付かないですけれどね。

短期で利益出すより長期所有して値上がりを待つようです。

あとで手放すことになっても、然るべきところに出せば、必ず同価格か

それ以上で購入される可能性があると言われています。

しかし作家、作品により値下がりのリスクはあります。

「高額になった」ということが他の作品相場も引き上げることがあり

同じ作家だけではなく、同じような作品や同時代、同地域の作品も含めて

高額になることもあるようです。

例えば奈良美智さんの作品に似た雰囲気のものはアートフエアでよく

見かけますね。

ジェネリックアートと言われるものですが、これも値下がりのリスクは

あります。

アートの価格の決まり方

〇実際のギャラリーの話、アートの価格は材料費、制作時間で決まるのではない。

作家のブランド力、知名度、市場での評価が左右する。

市場の需要、美術界での評価、作品の希少性(一点もの、限定)流通の仕組みも

決め手になる。

ファンの数が多い=購入者、コレクターが多い。

美術評論家に認められると作品の価値が上がる。

著名な美術館に収蔵されたり、国際的な美術賞を受賞したり、オークションで高額

落札されたり、著名コレクターの所有、こうした評価の積み重ねが作家のブランドを

作り価格が上がっていく。

ギャラリーの戦略ー市場のバランスを見、作家の価値を維持する。

○現代アートの価値とは

作品の価値=作品の価格が当然と思われています。

アートの価値は多様で評価軸は無数にあるようです。

資本主義、研究、批評そういうものが影響してくるようです。

現代アートはわからない、意味不明、少しでもわかるための鑑賞方法

         (参考文献 山本浩貴著 美術出版社)

先入観なしに作品を感じ取る

 現代アートの作品は作者が嗅ぎ取った、常に変化し続ける時代ごとの特性や

課題、構造の要素が意識的、無意識的に表現されています。

「自分自身=芸術とは何か?」を恒常的に問い続ける。

私小説のようなものではないようだ。

□タイトルは見る、キャプション(説明)は読まずに鑑賞。

自分の感覚で作品に向き合う。

自分はこの作品にどのような意味を感じるか?を考えてからキャプションを読む。

□作品は答えを出すのではなく何がここで問われているのか?で作られている。

作品を観て、どうしてこういう構造になっているのか。

作品を観てひらめきや、すっきりとした答えが出ないところを楽しむ。

自分の抱えている問題に似ているところを発見する。

作家、技法、絵、美術史文脈のスタイルを調べて観る

□現代アートはニッチな世界、小規模、限られた世界なので知識や経験を

活用して判断、分析をする。

そのためパズルのような謎解きの要素がある。

学校の美術教育により不自由さに縛られていることに気づく。

□SNSの作品解説に惑わされない。

深く調べるきっかけにする。

一次情報として、まず作家の言葉を読む。

客観的に作品を観る

 現代アートを観ての快不快は個人の反応、評価は社会の

決めたことと分けて考える。

自分の反応を認め、「大事だと思う理由、思わない理由」を書き出す。

怒りや不快を感じた原因がわかり他者の視点が見える?

冷静になれる。

作品の良し悪しを決めるものー美術評論家、著名なコレクター、売れた数、値段、

美術館に収蔵、ファンの数を念頭に置き客観的に作品を観る。

(参考文献 わからない人のための現代アート入門 藤田令伊著 大和書房)

7つの視点で観る

①問い

作品が発する「問い」に耳を傾けて作品の意図や意味を考える。

②ビジュアル

作品の「見た目」がもたらすものを受け止める。

視覚以外の感覚も総動員する。

③感覚

作品から受ける感覚に浸る。

それをもとに他の人と対話するのも効果的。

④世界観

「アーティストは世界をこう見ている」という視点で自分には

なかったもので触れる。

⑤気づき

今まで自分の中に存在しなかった視点や価値観に気づき、自分の

世界を広げる。

⑥技術

作品を生み出した技術的側面に注目し、超絶技巧法などを堪能してみる。

⑦こころ

作品を通して作者の内面に迫ってみると、より広がりのある世界を

味わうことができる。

現代アートの意義

気づきを与えてくれる

それまでの自分になかった価値観や世界観を知る。

それが自分の成長に繋げていける。

自分を客観的に観るよう促される

他者も他者なりの価値観や世界観を持っている。

自分のものの見方が絶対ではないことに気づく。

自分も他者もかけがえのない存在だと気づく。

それで他者への理解ができるようになる。

他人事と捉えていたものが自分にも関係あるものとして見られるようになる。

今の時代の意味を知る

今を生きるものが今をわかっているとは限らない。

現代アートは時代を反映しており、作品を通じて時代がどういうものか

改めて知ることができる。

人間を育てる

思考力、新たな視点、コミュニケーション能力、批判的能力を現代アートは

育成してくれる。

やさしさ、タフさを時間をかけ無理なく育て教えてくれる。

現代アートは面白い

 アート思考ー問う力 (参考文献 問いから始めるアート思考 吉井仁実著 光文社新書)

新しい価値を生み出す

 自分を起点にして、自分の興味、感性、価値観から新しい価値や

表現、仕組を生み出すこと。

独自の視点を紹介して社会を変化させる、創造すること。

既にある問題を解くのではなく、「そもそもこれは何なのか?」と

自分なりの問いを生み出します。

常識を疑う

 常識を疑うー 既成概念や固定観念を打破し、新しい視点や解釈を提示する。

問う力が画期的であるほどアートは価値を持つ。

但し問いには答えがありません。

鑑賞者を深く考えさせるための問いなのです。

コンピューターは答えのないものが苦手です。

アートに触れて問いを感じる。

生活や仕事へのアイデアが得られる

 社会に起きていることから「問い」を感じ取り生活、仕事に繋がる

アイデアを作る力を自分で育てる。

働くとは何か。生きるとは何か。お金とは家族とは。

アーティストが投げかける問いを私たちも持てるようになれば

生き方、物事のやり方が変わる。

アートの持つ力を体験する。

現代アートの作り方

 自分のイメージ通りに描くのは難しくとも「こんなアート作品があったら面白いかも」

と空想してみましょう。

深い問いを見つけたら、それをいかに形にするか考えてみる

創造的な空想をする。

社会がアーティストと認めるかは二の次でまずはアーティストになると

決めること。

問いを自分なりに発信する

自分自身の可能性を探求する「問い」の旅を楽しむ。

そうすれば乗り越えられなかった壁をいつの間にか越えて

いるかもしれません。

 アートは問いです。

未来の時代における新しい価値や考え方の提案です。

オリジナルの問いを持って人々を元気にするようなものを作ろうと

想像していけば、やがて普段の仕事や生活がアートのようになっていく。

 作品を販売するしないに関わらずマーケットを意識し過ぎて売れ線

狙いはもう、アートではない。

自分や社会への問いかけがないため。

その人ならではの強烈な個性が、出ているものがいいです。

まとめ

 アートは衣食住のように必要不可欠なものではありません。

人間らしい生き方

必要ではないけれど「生存するだけではない」人間らしい生き方ができる。

アートを鑑賞して問いを汲み取ることで得られることは、感じる考える

力を伸ばしてくれることです。

○バイタリティ、積極性ー受け身にならず自分でも作品を制作してみる。

○自分から進んで動く習慣にする。

○他の人とのコミュニケーションする。

合理的思考力を磨ける

感情、思い込みからではなく事実、データに基づいて結論を出してみる。

なぜ?目的を常に考えてみる。

事実と意見を分けて考える。

具体的な数字で考えてみる。

原因→結果を観る、1つの要素が別の要素を変化させる。主張と理由を観る。

多角的重層的視点を持つよう促される

多角的視点とは

様々なジャンルの人と交流。

対立する視点で物事を考えてみる。

□多くのジャンルの本を読む。

□アイデアや情報を疑ってみる

問題を見える化すること。

重層的視点とは

□単一の側面や固定的見方ではなく複数の視点、分野、階層を観て一つに

まとめ立体的に全体を観る本質を考えること。

⑥課題発見、解決能力

⑦批判的態度

□情報を鵜呑みにせず「なぜ?」「真偽」を客観的に見る。

□問題の本質を捉え、より良い結論を導き出すために用いる。

□自分の主観や偏見(バイアス)を排し、多様な角度から状況を分析する。

 □信頼できる情報源、データ、論理的な根拠を重視する。

「□前提は正しいか?」「別の可能性はないか?」と問い続ける。

□他者の意見を聞き入れつつ、自分の意見も修正する柔軟性を持つ。

新しい世界に気づく力がつく

難しく考えないで海外からの旅行者の憧れの日本独自の文化を

愛することから始めるのはいかがでしょうか。

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